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第48話 冷血宰相の不器用な求婚

last update publish date: 2026-09-24 13:55:27

 王妃宮の文書庫から見つかった未発送の封書は、監査局の空気を一段冷やした。

『王妃様が沈黙を破りました。白羽の上の方へ、至急お伝えください』

 短い一文。

 それだけで十分だった。

 王妃イザベルは、少なくとも沈黙の側から出ようとしている。

 そして、その沈黙が破られることを恐れる者がいる。

 カトリーヌ・メイア女官長は、王妃の名を利用していた可能性が高い。

 だが、彼女だけではない。

 白羽の上の方。

 マルク・レインの証言にも出たその言葉が、また紙の上に現れた。

 つまり、上がいる。

 王妃宮の白い扉のさらに奥。

 あるいは、王妃宮の外側に立ち、白い扉を便利に使っていた誰か。

 その誰かが、リディ
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